感想
「本当の戦争の話をしよう」を読み終えました。 ティム・オブライエン著作。村上春樹訳。 本当の戦争の話をしよう (文春文庫)作者: ティム・オブライエン,Tim O'Brien,村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1998/02/10メディア: 文庫購入: 9人 クリック…
柚木麻子の「BUTTER」を読み終えました。 BUTTER作者: 柚木麻子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/04/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (18件) を見る 2017年上半期の直木賞候補作ですね。 ちなみに、選評では結構ボロボロに書かれています……。 ht…
遠藤周作の「沈黙」を読み終えました。 沈黙 (新潮文庫)作者: 遠藤周作出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1981/10/19メディア: 文庫購入: 26人 クリック: 337回この商品を含むブログ (279件) を見る けっこう前に映画化してましたよね。 その映画を観ようと思…
今村夏子の「星の子」を読みました。 星の子作者: 今村夏子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2017/06/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (14件) を見る 今村夏子は、好きです。 前に読んだのが「こちらあみ子」だったか。 確かみなもとはなえさん…
「読者」というものについて考えた。 「作者」にとって、あるいは「小説」にとって、 「読者」とはどういう存在なのだろうか? 考えたことはありますか? 単純に「お客さん」でもない。 「友だち」ではない。 「恋人」や「家族」であるはずがない。 かといっ…
とてもかんたんではない恋愛の話だと思って読んだ。美しいものなんて、ひとつもかんたんじゃない。カマタまで文学だらけ作品「さまよえるベガ・君は」(正井) https://t.co/amUGlxEMSe #かまぶん— にゃんしー@かまぶんあまぶん (@slymelogue) 2017年6月8日…
ひとりの寂しくて強がった女の子をとじこめた歌集だと思う。そんな話をいつか書いてみたいし、読んでみたい。カマタまで文学だらけ作品「コロシアイ」(壬生キヨム) https://t.co/SnDWd51ehI #かまぶん— にゃんしー@かまぶんあまぶん (@slymelogue) 2017年…
この作品には、他のどの季節よりも「夏」が似合う。海の見える喫茶店まで、ソーダ水を求めて旅に出ようか。ポケットにこの一冊を携えて。カマタまで文学だらけ作品「キスとレモネード」(彩村菊乃) https://t.co/AZNbiq4DjQ #かまぶん— にゃんしー@かまぶ…
「プログラミングを突き詰めると詩になって、詩を突き詰めると小説になった」 先日、某所に僕のプロフィールを送ったとき、こんなふうに書いた。 突き詰めるというより、行き詰ったのかもしれない。 そう思うと前向きだったはずの言葉が180度変わっちゃっ…
しんせかい作者: 山下澄人出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/10/31メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 文藝春秋買って芥川賞受賞作「しんせかい」(山下澄人)読みました。 最初に選評を読んで「ほーん」と思いながら 続いて本文のほうを。 ああ…
先日のZINE展in Beppuで購入した キリチヒロさんの「ELEKTRAS TOD」を読み終えました。 この本はですね、先日の文学フリマ東京で扱わせてもらったのですよ。 というのも、富山のお姫様であるところのななさんが ツイッターで読後感想をあげていらして、 それ…
孤伏澤つたゐさん「ゆめのむすめ」読了しました。 先日の文学フリマ東京にて購入。 この作品は、とある事情により 事前に改稿前のものを読ませてもらっていました。 「特に感想とかはあってもなくてもよいので」というふうに 伺って受け取った原稿、まあ読ん…
壬生キヨムさんの「潮伽縮む里」を読了しました。 今年の9月4日に出た本みたいです。 なんのイベントだろ? 何度か買う機会があったと思うのですが、 つい最近まで気づかず。 ツイッターに抜粋を紹介してくれてた人がいて、 それを読んで「これは!」と直…
泉由良・著作「soyogui,その関連」を読了しました。 この本は、9月18日、大阪で開催される「文学フリマ大阪」でも 販売されています。 https://c.bunfree.net/p/osaka04/5774 そんなもんで泉由良から「感想などブログにしたためるように」と おおせつかった…
というわけで恩田陸の「六番目の小夜子」を読了したよーよー。 六番目の小夜子 (新潮文庫)作者: 恩田陸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/01/30メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 65回この商品を含むブログ (396件) を見る 日本ファンタジーノベル大賞の…
というわけで村田沙耶香の「消滅世界」を読み終えたよーよー。 何やらツイッターとかで話題になってたので、 気になって購入したのでした。 手放しに「面白い!」とは言いにくいかな。 最近読んだ辻村深月とか桜庭一樹とかと比べると読みにくいし 辻村深月・…
ブルー三部作完結編「はばたく魚と海の果て」を 読み終わりました。 今回の文学フリマ東京で一番楽しみにしていた本で、 イベント開始早々ブースに走って一番にゲットしました。 読み始めると、ブルー三部作がもう終わるんだなということが ただ寂しくて、で…
3月のBLフェアのときに委託販売させてもらった 生方凛さんの「Love Robotics」、読み終えました。 アンドロイド受けのBLです。 R18、最後に性描写があるあたり、 正統派のBLではなかろうか。 アンドロイドの「アラタ」は人間に最も近いアンドロイ…
年明けくらいに本屋で待ち合わせしてたときにふらりと買ったのでした。 本屋で待ち合わせするのすごく好きで、 特に楽しみな日だとわくわくして、 いい本と出会えたりしますよね。 「ウォーク・イン・クローゼット」もそんな本のうちのひとつ。 綿矢りさ作品…
「読み終わる頃には真冬」 とか云ってたら、本当にこの週末は大寒波が訪れて、 暖房をつけても肌寒い部屋の中、琥珀色の紅茶をすすりながら読み終えました。 ちなみにこの言葉は「夏火」の後書きにキリさんが書いておられる 「書き上げる頃には真冬」を勝手…
ふとキリチヒロ作品を読もうと思い立ち 「ミニチュアガーデン・イン・ブルー」を読み返していました。 感想など。 ……いや感想は前に書いてたやん!⇒http://d.hatena.ne.jp/slymelogue/20151018/1445395763 と言われるとそうそうそうなんだけどね。 何度でも…
読書は単著を優先してるので、未読の文芸誌が増えてしまいました。 でも文芸誌読むの大好きなんですよ。 いろんな作品が載ってて、合わないのもあるけど だからこそ好きな作品を見つける機会になるよね。 というわけで今更なんですが、文學界の4月号を読み…
というわけでテキストレボリューションズでゲットした 壬生キヨムさんの「よくないおしらせ」を読了しましたよーよー。 上下巻あるんですが、今読んだのは上巻のみです。 壬生キヨムさんの書かれる短歌が大好きなんですけど、 小説もなかなか……。 短歌もそう…
綿矢りさの「かわいそうだね?」を読み終えました。 綿矢りさの主な年表としては 『インストール』(2001年)文藝賞 17歳 『蹴りたい背中』(2003年)芥川賞 19歳 『かわいそうだね?』(2012年)大江健三郎賞 28歳 こういうので年齢って意味がないと…
某信頼のおける作家に「おもろい純文学作品をくれえ!」とかみついたところ、 いくつか面白そうな本を紹介いただきました。 しばらくは執筆ばかりで読めてなかったんですけど、 賞への投稿も無事終わったので、少しずつ読み進めています。 最近読んだのがこ…
というわけで(いつもこれ言ってるけど、どういうわけなんだか) こんにゃくさん(現:みなもとはなえさん)の「さよなら」を読みましたよーよー。 「さよなら」はもう在庫切れで売ってないような気がするんですが、 別の新作があると思うので、作風の参考に…
というわけで高梨來さん・黒井メラさんに続き、キリチヒロさん作品読了。 これにてBL三姉妹作品をビンゴしたことになります。 こののち自作の執筆に移っていきますが、 三姉妹作品の影響を色濃く受けた新作は とんでもねー面白い内容になるであろー(▼▼メ ………
〜前回までのあらすじ〜 ……というほどでもないが。 賞に投稿する原稿があがるまでは読書は控えようと思ってたのですが、 ほぼほぼ原稿も完成したので、文学フリマ大阪で手に入れた本から 粛々と読み進めています。 いま読んでいるのは、高梨來さん・黒井メラ…
10月末の群像新人賞投稿作が書き上がるまで 読書は封印しておこうかと思っていたんですが(すぐ影響受けるし)、 投稿作はほぼ完成したし、さすがに本も読みたくなってきたしで 読みましたよ。 高梨來さんの「ジェミニとほうき星」。 文芸系同人誌即売会「文…
というわけで、第二十回文学フリマ東京で手に入れた 小柳日向さんの「透明物語」を読みました。 装丁がとても美しい。 著者本人で装丁もされているそうです。 本を開いて第一声。「あ、読みにくい」。 読みにくい、には少なくとも2つあると思っています。 …