「エレウシスの出血(上)」(黒井メラさん)読了

〜前回までのあらすじ〜

……というほどでもないが。

賞に投稿する原稿があがるまでは読書は控えようと思ってたのですが、
ほぼほぼ原稿も完成したので、文学フリマ大阪で手に入れた本から
粛々と読み進めています。

いま読んでいるのは、高梨來さん・黒井メラさん・キリチヒロさんの通称BL三姉妹の本だよ!
(通称、というか、個人的にそう呼んでるだけ)

高梨來さんの本は先のブログに感想を書いたので、今日は黒井メラさんの本の感想をば。



サークル名の「殺戮系男子症候群」という名が体を表すという感じですが、
同じBLでも、長女・高梨來さんとここまで書き方が変わるものなのか。

一言でいうと「ゴスい」。
ゴシックのゴスでもあり、スゴイの業界用語?読みでもあり。
ぜひ黒井メラさんには同じ傾向にある拙著「ともだちの国」を読んでいただきたいですね-3-3

軽めのグロ表現はあるけれど、いやな感じはせず読み進めることができる。
というか、読みやすくて、印象的な(エロ)シーンに引っ張られてぐいぐい読まされてしまう。
細かく描写されてるのも好きだけど、こういう展開が早いのも好き。
前者は純文学、後者はエンタメですね。
勝手ながら、親近感を覚えました。

20歳のときに書かれたもののリライトらしく、
(いま何歳なのか分からないけど)下巻はどういうふうな内容になるのか気になります。