「超絶変身ユカリオン」by服部匠、読んだった。

というわけで先の9月、文学フリマ大阪でゲットした
服部匠さんの「超絶変身ユカリオン」読んだよー。

服部匠さんはこんな方。
http://necotoco.com/nyanc/bunfreeosaka_ug/writer/card/writer.php?id=14

書影はこんなかんじ。


表紙がかわいいですよねえ……眼福。
また、女の子の変身ヒロインものということで
楽しみにしながら開きました。

……くっこいつ、イベント2回目にして第二刷発行だと!?
(売れない作家の僻みか!)

全2巻完結。
1巻および2巻の冒頭あたりまでは
よくあるヒロインものらしい淡々とした進行。

2巻の第2章・過去の記憶から、
はっきりと世界が生きてくる。
ここで、男の子・榊乃優人くんが登場するんですよ。
書いていいかな、主人公の女の子・由香利ちゃんが好きになる男の子ね。
ここからのアクセラレーション半端ない。
ああーそうか、女の子の変身モノには、恋愛が必要なんだなって。
だって好きな男の子のために戦う女の子って最強じゃん。
普段の自分との対比という構造で「変身」という要素も意味を持ち始めて、
このへんから「すげー」「すげー」連呼しながら読んでました。

最後、全部つながった。
「信じないで後悔するより、信じて後悔したほうがいい」なんていい言葉だろう。
圧巻の告白シーン。
作品の根幹をなす宮沢賢治の「よだかの星」。
すごい。

面白かったです。
大満足。