「詩をよむ」ということ。

2018年11月3日(土)、別府にて、
「ポエトリー・サラダボウル」というイベントが開催されます。

「ポエトリー・サラダボウル」
日付:11/3(土)
時間:12:00〜17:00
会場:別府市社会福祉会館(大分県別府市田の湯町15番40号)
後援:土曜美術社出版販売(詩と思想)
講師・パフォーマー:平川綾真智・瀧村鴉樹・元ヤマサキ深ふゆ・にゃんしー・泉由良
公式サイトはこちら。
https://poetry-saladbowl.jimdofree.com/

「詩をよむ」というイベントです。
「よむ」といっても目で追うのではなく、声にだしてよみます。
というか目で追うのも声に出すのも同じ「よむ」なので面白いですよね。
英語でも、声に出して詩をよむことは「Poetry Reading」といって、
「read」はふたつのやり方の間で区別されていません。
おなじことって云われてるみたいで、おもしろい。
目で追うのも、声に出すのも、おなじことだよ。って。
詩の歴史を(とてもながい歴史を)辿れば
起源は文字が無かった頃にまで遡るはずなので、
それも当然なのかもしれませんが。

イベントは3部構成です。

最初に、瀧村鴉樹・元ヤマサキ深ふゆ・にゃんしー・泉由良という
全国各地で活躍する朗読詩人がステージに立ち
(瀧村さんは高知、元ヤマサキさんは東京、私と泉由良さんは尼崎)
15分ずつ詩をよみます。

それから1時間ほど、「現代詩と朗読」というテーマで
座談会を行います。
座談会のMCは平川綾真智さん。
平川さんの質問に、さきほどステージに立った4人の朗読詩人が答えていく形で
「詩をよむ」というテーマに切り込んでいきます。

最後の部は、オープンマイク。
オープンマイクというのは、ようするに「マイクをオープンする」←説明がへた。
つまり「3分間マイクを渡しますので、好きに詩を朗読してください」という時間です。
基本、なにをやってもらってもいい時間だと思うんですが、
「詩」という切り口で、座談会にすわったメンバーが講評を述べていきます。

そんなイベント。

オープンマイクは8/15、つまり明日いっぱい参加者を募集しています。
申し込みはこちらから。
https://poetry-saladbowl.jimdofree.com/%E5%87%BA%E6%BC%94-%E5%87%BA%E5%B1%95%E5%8B%9F%E9%9B%86/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E5%87%BA%E6%BC%94%E7%94%B3%E8%BE%BC%E3%81%BF/
たくさんのひとが参加してくれるといいなあ。

「詩の朗読」というと、つい肩肘をはっちゃう方が多いかもしれないんだけど、
すごく気軽にステージに上がってほしいんです。
「詩とはなにか」なんて、誰もわかってないんだから。
でもそれを聴いたとき、「これは詩だな」「ちがうな」ということは分かるから、
すごくおもしろい。
あるアメリカの詩人が、朗読にかんして「みんなもっとふつうにしゃべればおもしろいのに」と
話していたことがあります。
そんなふうに、ふつうにしゃべればそこから新しい詩が産まれてくるから、
そんなすごいものがふつうに現れるのがとても楽しみです。
(もっとも、「ふつうにしゃべる」のは簡単なことではないんだけど)

オープンマイクの時間では、私も講評することになっているのですが、
ステージに立てばみんな平等だと思っているので、
同じように詩をさがしている立場から、同じように真摯にコメントしようと思います。
そのなかから、私もあなたも聴いている人も、詩が見つかるといいな。

私がステージに上がり始めた頃(もう10年近く前です)、
「ステージは神聖な場所で簡単にあがってはいけない」みたいな
ことを言われた記憶があります。
私はこの言葉には、全面的に同意します。
すごく好きな精神です。
だから「気軽にステージに上がってほしい」なんて言うと
怒られちゃうかもしれないんだけど、
たとえば学校の入ってはいけない校長室に入るみたいな、
そんなちょっとした悪戯心みたいなものが詩にはあってもいいと思っている。
それでもちょっとだけ、ステージに立つことの意味を、お客さんの前に立つことの意味を、
お客さんの生きる時間をもらうことの意味を、思い出してほしい。ちょっとだけね。

イベント名は「ポエトリー・サラダボウル」だけれど、
どちらかというと、「闇鍋」みたいなイベントになりそうな予感がしている。
すごく楽しみってことです。
どんな詩が現れるのか、すごく楽しみ。
そしてできればひとりでも多くのひとに、それを探すてつだいをしてほしい。
あなただけが知っている詩をおしえてほしい。

オープンマイクの申込は明日まで。
ひとりでも多くの人のもとに、別府の詩が届きますように。