「闇」とかいう不思議な言葉

昨日ツイッターでしゃべってて、ふと思ったことがあったのでメモ。
あんまりまとまってないです。

ひとを形容する言葉で「闇がある」とか「闇が深い」みたいなの、あるじゃないですか。
頻繁には使わない言葉にしても、比較的なじみのある言葉だと思います。
で、「この小説の主人公は闇が深い」みたいな話してたところ、
「一見狂ってないように見えるこの人物のほうが実は闇が深い」ていう意見があって、
ふと立ち止まってしまった。

「闇」ていう言葉はなじみがあるからこそ、実際のところそれが何なのか分かってなかったなーって。

狂気とも、歪みとも違う。

ただその人と話してて思ったのは、その人に見えている闇と、私に見えている闇は、
もしかして違うものなんじゃないかなって。
たぶん人がいればその数だけ、その視点の数だけ違う闇が存在する。

それともうひとつ、創作において重要なのは、「闇を見つめる」ということなんだと思います。
それは自分の中にある闇であり、他人の中にある闇であり。
そう考えると闇って、「真理」みたいなものかな、と思います。
その人が何となくだけど「本当のこと」を書こうとしているように思えるから余計、
そうして書かれた作品が魅力的だから余計、一見遠いところにあるようにも思える「闇」に
寄り添ってみようと思ったのでありました。