「ポエトリーリーディング大阪」レポート

「レポート」というほど、大したものではないが……。

9月19日に開催しましたライブイベント「ポエトリーリーディング大阪」、無事完了いたしました。
ぱちぱち。
台湾からのコントロールが難しくて、当日初めて出てきた課題がいろいろあったんだけど、
場所や環境を選ばない演者のパフォーマンス能力に救われた格好でした。
結果としては、朗読された方にも、見てくださった方にも、満足いただけたのではないかと。
もちろん次回はもっといいイベントにしますが。
まずは、ありがとうございました。

今回は文学フリマ大阪の前日ということで、
まあ狙ってそうしたんだけど
文学フリマ流れで飛び入り朗読される方がたくさんいらっしゃいました。

朗読してくださった方は下記のとおり。
・たあなさん
・牟礼鯨さん
・しまのり子さん
・いずるさん
・キリチヒロさん
・四次元豚さん
・かべちょろさん
・askさん
・村田活彦さん

俳句から戯曲からパフォーマンスからラップから朗読から、
すごく多彩で、「このごった煮感がポエトリーリーディングだよな」と
イベント開始早々から嬉しくなりました。
あと今回特長的だったのが、上手い下手以前に、みんな世界をしっかり持って
ステージに立たれているな、と。
3分間という時間のうちに、そのひとが表現したいものが伝わる。
作品に対して誠実な方たちだったな、と、当たり前のことかもしれないけど、
それが「伝える」うえで一番大切なことだと思うので、改めて認識。

すごく個人的なことではあるんだけど、キリチヒロさんの朗読を聞けて嬉しかったです。
というのは、次の日の文学フリマで本を買おうと思ってたので。
本を読んでいて、その朗読されていた箇所にさしかかったときに「ああ、あのときのや!」て思い出して
すごくうれしくなると思うんですね。
字面では絶対に伝わらないものを知っているって。
個人的なことではあるんだけど、また別の誰かにとっても個人的な体験として、
「好きな作品の朗読を聞ける」場所は用意したいですね。
このイベント、継続したいです。

飛び入り朗読が終わったあとは、本編のパフォーマンスに。
前半は、大阪の朗読者のステージ。
後半は、大阪以外の朗読者のステージ。

■前半
・池上宣久
・泉由良
・八和詩めぐむ
・F-lager
・河野宏子

■後半
・そにっくなーす
・馬場めぐみ
・トミー
・にゃんしー

うーーん、どうなんでしょう。
東京・名古屋組の出演者がいるとはいえ、
詩人サイドから見れば「いつもの」ポエトリーリーディングのイベント。
ふだんこういうのを見ないひとがどう感じてくださったか、
気になります。

例えば漫才を見に行くときって、笑いにいくじゃないですか。
「笑おう」と思って行くから笑える、みたいなとこあるじゃないですか。
じゃあ、ポエトリーリーディングを見に行くときって、どんな動機なんでしょうね。
泣くのでも笑うのでもない、独特、ですよね。

強いていえば、「気づく」ためにポエトリーリーディングを聞くのかな、と思います。
ほんのちょっと、ちらっとだけど、何か大切なことに気づく。
何かが分かった気がする。そんな感じ。
明日になると忘れていても不思議ではない、ささやかな、でも確かにあった感情。

今回のイベントでは入場料を取らなかったんですけど、
そういうイベントだと思うんですよ。
肩肘はらずに、ふらっと来てほしい。
そして朗読したり、朗読を聞いたりして、世界を深めてほしい。
いいかげんであれ、ということじゃないですよ。
少なくとも作品に対してだけは真摯であること、この日の飛び入り参加者がそうであったように。

なんかまとまってないレポートだな!
改めて、ありがとう、ということと、またやりたいです、ということを書いて、
記事をしめさせていただきます。
次はもっと物販を充実させたいですね。