文學界とたわし。

というわけで文學界読んでます。
ふむーっ。ふむーっ。
(へんな鼻息)

そもそも文學界を買おうと思ったきっかけは新人賞でした。
応募するなら、テキを知らねばならん、と思い。
まあベタですね。

先週、本屋で手に取ったんですが、買わずに帰ってきてしまいました。
なんじゃあ、こりゃあ、と。
純文学、おそろしいわ!となってしまって。

そいで今週、リベンジとして入手したわけです。

うーん、なかなかにスゴイですね。
スゴイというかゴスイというか。

ここまで読んだのが金井美恵子山田詠美荻野アンナ
総じて表現の幅がめちゃめちゃ広い。
プロはここまでなのか。
よくできた同人作家が世界を3×3のマス目で分割しているとしたら
プロ作家は10×10のマス目で分割してる感じですね。
描写力だけ見ても。

それと構成に甘さがない。
「天衣無縫」という言葉を思い出します。
創作である以上、継ぎ縫いして作ってるはずなんですが、
それを感じさせない。

全ての配置に意味があるように感じる。
特に情景描写。
「雨が降っている」
流れのもっとも適切な場所にその一文を入れるだけで
すべての世界を語ってしまう。

山田詠美はじめ、猛者オブ猛者ですから、
当然なのかもしれませんが、すごかったですね。

あととにかく、面白かったです。
32年間こういうものに触れてなかった自分にがっかりだよ、、、。
継続的に読んでいこうと思います。
他の文芸誌も。

それと、新人賞の原稿を少しでもこのレベルに近づけること。
推敲の繰り返しという地味な作業になると思いますが、がんばります。



明日か明後日か、時間あるときにこの話を書こうと思います。
(覚えてたら!)
文章を書くという仕事は、ゼロを1にする作業だと思われがちだ。
しかし実際には、文章を書くというのは100を1にする作業だ。

文章を「書ける人」と「書けない人」のちがい
http://www.huffingtonpost.jp/rootport/post_5947_b_4139629.html?utm_hp_ref=tw