「ビオトープ」byこんにゃく、読んだった。

というわけで
文学フリマ大阪で入手しました
こんにゃくさんの著作「ビオトープ」を読了しましたった。

こんにゃくさんの作品は、
ウェブ投稿企画「言葉でハートを打て!」で
初めて知るところとなったのですが、
めちゃめちゃ好きで!

ぜひ単著を見たいと思っていたので、
千載一遇の機会を逃さずして
お手元に拝借したわけです。


美しい装丁が
中身の美しさを予見させる。

ビオトープ」ってご存知です?
検索せずに、私の記憶の中だけで書きますけど、
「自然の状態そのままを生かして庭園にしたもの」と
記憶しています。
中学生の頃、これを作りたくてたまらなかった。
バレーコートを潰してビオトープ作ろうとして、
バレー部とケンカになりかけたこともありましたね。
まあ本題とは関係ないんですが。

で、この書籍ビオトープ
「Boring to ME」
「おやますわりでまっていて」
「モーリー」
Broken Youth
「日付変更線」
ビオトープ
という中短編から成っています。
それぞれページ数はA6で20〜50ページ。

こんにゃくさんのいいところは
・細かい描写を入れてくれて想像しやすいところ
・心の弱いところをくすぐるようなきゅんとくる描写がうまいところ
だと思っています。
私のよーに妄想をふくらませながら読むタイプには
ドンピシャリですね。

象徴的だったのが
「おやますわりでまっていて」
「モーリー」
Broken Youth
の3作品かな。

特に好きなのは「Broken Youth」です。

特別なことなんてなんもない
でもなんだか特別になっちゃいそうな
でも何も起こらない
そのぎりぎりの感じがリアルで、どうしようもなく愛おしくて、
あったわけでもない空気感が妙になつかしくて、
すごく大切な気持ちにさせてくれるのです。