世界一うまい臭豆腐

あっ、臭豆腐ってチョウドウフで変換できないんですね。
超豆腐って出たし。
激しい臭みをもちながらおだやかなうまみによって目覚めた伝説の豆腐みたいやん。

というわけで、臭豆腐食いにいってきました。
同僚のいうところではめっちゃうまい豆腐があるということらしく!

「世界上最好吃的臭豆腐嗎??」(世界一うまい臭豆腐ってこと??)
「哪裡啊……」(それほどでは……)
というやり取りを経た末に。

バイクにニケツで乗って、きらきらした宝石みたいにぜーたくな台北の夜景の中、
100キロでかっ飛ばす(なお体感)のは気持ちよかったですねえ。
夏の夜景にはバイクが合う。

最初に雞肉飯(鶏肉飯)の店に連れてってもらいました。
まあこれは前座ですね。
おいしかったといえば、おいしかったんですが。

それでいよいよ……臭豆腐へ!!

なんか名店みたいな場所かと勝手に思ってたんですが、
入り組んだ路地をどんどん入っていくんですよ。
バイクで高速で、人避けながら。
辿り着いたのは、いかにも庶民らしい店構えの、こじんまりとした店。
安心するよね、そういうの。
こういう店から美味が生まれているのが、台湾のいいところ。

で、でてきたのがこれ。

どかーん!

て見た目はふつうですね。

臭豆腐って、店先はめっちゃ臭いんですけど、
いざ目の前に出てくると大して臭くないんですよ。
臭すぎて免疫が出てるだけかもしれないけど……
「臭嗎?」(臭いか?)
て聞かれて、
「很香」(いい香り)
て答えておきました。

で、味。

なんか……すげえ不思議な味。
31年の人生で、初めて食べる味。
それは「好吃」(おいしい)なんて言葉じゃ表せない。
半分の戸惑いと、半分のよく分からない感覚を確かめながら、
少しずつ箸を進めます。

ほいでね、だんだんと、だんだんと、
分かっていくんですよ。
あ、これ、
「好吃」
じゃん!って。

もうね、水を浴びせられた後のヘレンケラーの気分よ。
サリバン先生ありがとう、よ。

しあわせでしたねー。

他にもいろいろ思ったことがあったんですが、
忘れてしまいました。
まあ確かめるように、少しずつ思い出して、
形にしていけたらいいかなって。
退屈しないからね。

一言でいえば、
台湾、やっぱ好きやね。