キャンディと王様
台湾来てから、土日はずっと小説ばっか書いてます。
今とこ、第一部が描き終わったところ。
ここまで90,000文字。
全部で三部構成で、トータル300,000文字まで行くんで、
まだまだ先は長そうです。
2014年の春に発売予定。
タイトルは「キャンディと王様」です。
……これが初発表ですね。
○○が大好きな女の子達の物語。
舞台は尼崎です。
今日描いたプロットを簡単に見せると……
まずこれが主人公たち。
あ、ちなみにこれはプロット用の絵なんで、適当ですよ。
本にするときは、ちゃんと絵描きに頼みます。
主人公たちは、絵だとアレだけど、一応みんな女の子です。
高校生の女の子。
主人公たちの中でもメインは、
「キャンディ」と呼ばれる女の子と
「王様」と呼ばれる女の子です。
物語に関わってくる、男の子たち。
「部室」の絵です。
これだけじゃ、何の物語か分からないですね:)
めっちゃ女の子がかわいい小説にするんで、
お楽しみに!!
小説のなかから、キーワードをいくつか。
(修正が入ってなくなるかもしれませんが)
ベガ、アルタイル、デネブ。
左門殿川の川辺からは、星がよく見える。
仲が良さそうに集った二連星の、名前は分からない。
その方角へ向かって腕を伸ばすと、
二連星を両手の人差し指と親指で切り取るように囲い込み、
やわらかい声で小さく呟いた。
「がんばれ、女の子」
スパン、という音が響き渡る左門殿川の雨空の向こう、
手放した赤い傘が、高く高く舞い上がっていった。
空を見上げる。
昨日見た入道雲が嘘のように、秋の空のうろこ雲が広がっていた。
夏は終わったか。
いや、いつでも少年の心の中にある。
分かりやすくいえば、「青い、」その言葉を思い浮かべたとき、
二人の描く像がぴたりと重なるのだ。
いつもよりゆっくりで、とびきり大きな弧を描いて、この街で一番の潮風に乗せて。
友達と二人、朝まで何を歌おうか。
開いたペ−ジの小指の先、
「ヒ−ロ−になんて、なれるわけないんだと思う」の一節が、
静かに明滅していた。
顔を真っ赤にしてそれを聞き終えると、咳き込む振りをして、顔を伏せる。
国道2号線沿いの、人の少ない、マクドナルドで。
ああ、確かに、満月が見える。