北京65日目

大変なこと、これからたくさんあるよ。
そのたびにおまえは
もっとずっと大変だった今日のことを思い出すだろう。
乗り越えた壁は、
いつかおまえを守る盾になる。
ておじなみのにゃんしーさんです。
こんばんは!

というわけで、旅行2日目ですがーー

まずは上海のクッソ高いところに登ってきました。

ATフィールドとか張りそうよなー。

上海环球金融中心というところです。
ビルとしての高さでいえば、世界第5位とのこと。
Wikipedia調べ。
492mみたいです。
このランキングには電波塔は入ってないので、
電波塔も入れるともっと順位は低くなる。
例えばスカイツリーは634mですから、だいぶ差がありますね。

しかし、展望台としての高さでいえば、世界第2位。
同様にWikipedia調べ。
474mみたいです。
スカイツリーの展望台が451.2m(世界第4位)なので、
割り合い差をつけてます。

景色はこんなん。

きれいちゃきれいだし、
夜景ならもっとずっときれいとは思うんですが、
屋内展望台なのが残念です。
屋外なら、5感全部(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)楽しめるところが
屋内だったら視覚だけですから。

しかも景色を見る上ではもっと大事な第6感があると思っています。
つまり「心にどれだけ響くか」。
言うなればストーリー性ですよね。

昔、WTCコスモタワー(大阪府咲洲庁舎展望台)に行ったことがあって、
コーヒーやお酒をたしなみながら夜景を楽しむことができて
プライベートエリアもしっかり用意してあったのが記憶にあります。
例えばこういう場所に行ってこそ、一生忘れられない思い出が残ることでしょう。
(なお、コスモタワーには独りで行ったもよう)


そんでその後は昼飯食ってですね。
(ふつうの中華なので省略)


乌镇というところに行きました。
乌镇てなんやねん乌镇て。
知らんし。
なめやがって……

とか思って行ったらアレよ。


すごい美しくてびっくり。


手漕ぎの船で遊覧できます。


行きかう船。


運河沿いにはベランダが突き出ていて
そこには植木が並べてあったり
人々がふつうに生活している。
この景色のなかで。


洗濯物が風にゆられてそよぐ。


運河に沿って歩くと
風に吹かれて柳のさらさらという音がする。


裏路地を行く。


路地。


路地。


路地。


働いているお母さん。
ここに生活がある。


出来上がりの布。
手ざわりがここちよくて
出来立ての匂いがぷんとする。


「福」の字をさかさまにするのは中国特有で
「福」「倒」(さかさま)が転じて「福」「到」(きたる)
という意味を持っていると記憶しています。


景色。


景色。


景色。


景色。

こういう水があって路地があるというのは
広島県尾道を思い出します。
ここも、僕が大好きな街ですよ。
「なんにもない」んだけど、それがいい。
だからこそ見つかるものがある、ということに
気づかせてくれる町です。

この乌镇という町は結構な観光地で、
町に入るのにも入場料が要ります。
そこいくと、尾道は観光地化してないのに
あれだけの密度は、すごいな、と。
逆に観光地化してないから
そうなのかもしれないですが。

尾道なんかだと、
写真を撮るのもはばかられる風景が
結構ありますからね。

ひとつは、あまりに生活そのまま過ぎて撮るのがはばかられるから。
もうひとつは、写真に撮っても持って帰れないから。


イタリアの女の子と、売り物の写真を見ながら
乌镇のどの景色が一番美しいか、という話になりました。
僕は夕暮れの写真を指さして
イタリアの子は夜景の写真を指さしました。

「わびさび」が分かるのは日本人特有かもしれないですね。
別にそれは日本人が特別偉いということではなくて
国家ごとに趣向が違うということです。

まあ僕個人は、日本人の素晴らしいところだと思っていて
イタリアの子も、イタリアについてそう思っているに違いないですが。

どこにいても「自分ルール」は大事です。
それは端的にいえば「強さ」です。
赤信号は、ひとりで渡れ。
そのほうが、危なくないから。

それに、自分ルールがあれば、人のせいにしない。
それは反省できるということ、成長できるということです。


異文化のなかで、気付くことはたくさんあります。


明日は杭州
西湖という世界遺産にもなった美しい湖があるということで、
楽しみにしてます。