【レビュー】春眠


というわけで、
泉由良先生の「ウソツキムスメ」を読みました。
今日はそのなかの「春眠」のレビューでも。


メルヘンなものが好きな小学一年生の未春と、
飾り窓の家の、春に眠るおねえさんの
ふたりの視点から描かれるストーリー。
視点間のフレ幅が大きくて
わくわくしながら読んだ。


泉由良先生の作品全体の傾向としてそうなのだけど
冗長な表現が削られて先鋭化された作品になっている。
この作品「春眠」でも300ページかそこらを使って
描かれるのが一般的だろう。
それがわずか18ページに収縮されている。
脆さと美しさを伴って詩的。


泉由良先生のホームページはこちら。
http://yura.girlfriend.jp/