第二十一回文学フリマ東京参加宣言

我々「おとそ大学パブリッシング」は満を持して
来たる11月23日(月祝)に東京流通センターにて行われる
第二十一回文学フリマ東京に参加する。

キリッ

……と云いたいところなんだけど。
白昼社のヌシがブース申し込みを忘れたおかげで
弊社のブース出展権が奪われてしまいましてですね。

白昼社ブースのなかで我々の本を扱ってもらうことになります。
とほ〜

白昼社ブースの取り扱い品は、すべてここに書いてあります。
https://c.bunfree.net/c/tokyo21/1F/B/26

その中から、にゃんしーの書いた作品を紹介。

「キャンディと王様」
https://c.bunfree.net/p/tokyo21/4133

尼崎と少女と草野球をテーマにした、
すっごく思い入れのある作品。
これを形にするために小説を書き始めたようなもんですからね。
でも……めちゃめちゃ厚い……。3巻合計で1000ページ40万字以上ある……。
しかも2巻から鬱展開があって「悲しすぎてもうこれ以上読めねえ」という声も聞いた……。
でもだからこそ、3巻のラストは、すごくいいですよ。
エースになれない投手、乙彼若菜が、野球をやめるために最後に選んだ球種と、その覚悟。
受け止めようとする、親友の捕手・水樹。

この本は文学フリマガイドブックに紹介いただいたんですが、
その際の紹介文がとてもよいので、掲載させていただきます。

分厚い3巻構成に驚きましたが、
いかにも高校生っぽい性の問題(これが結構生々しい)と、
悩みのなさそうな無敵ピッチャーの鬱。
2巻目で沈みに沈んで、3巻目から始まる巻き返しの快進撃が非常に快感。
悪者が悪者として存在せず、いかに自分で自分たちを救うかっていう点で
意外に深い作品になってます。

想詩拓さん

少女たちの周囲、手を伸ばせば届く場所には、読者である私たちの見知った言葉が散在する。
そうだ、これは現在の。そして過去の。これは少女たちの視界だ。
手の届かないものは未知の異物で、それらから身を守る永遠にも思える保守的な楽園。
秘密裏の裏切りと罪悪。世界は崩れる。
未来、受験、異性、未知のもの、全て日常に含まれるものによって。
彼女たちは野球を愛した。誰より、身近な親友を愛した。
必ず来る別れの前に。

犬尾春陽さん

ああ、本当にちゃんと読んでくれたんだなって。
このクソ分厚い作品を読んで、感想くれたんだなって。
すごくうれしかったし、今でもうれしい。
この文章は宝物です。

作者と読者の関係って不思議で、
どっちが上なわけでもないし、かといって対等なわけでもない。
ただ、隣にいて笑ってくれてる人が作者であり読者なのかなって。
作品の前でだけ対等なのかなって。そう思うことがあります。

小説はよいね。読むのも、書くのも。

他の本も紹介しようと思ったけど、長くなったし、
とにかく「キャンディと王様」の話が書きたかったので
、 ほかの本についてはまた!