「ポエムの墓」
去年、「ポエムの墓」という小説をリリースしました。
文学フリマ大阪のときに、非公式ガイド活動をやろうと思いまして。
そのなかの投稿企画で、目玉になる作品が欲しかったのですが、
誰かに頼っていても分からないので、「自分で書こう」と思い
筆を取ったわけです。
目玉になったかどうかはともかくとして、
面白い小説になったと思います。
(まあ筆者はみんな自作についてそう言うと思いますが)
世界を終わらせる「ポエム」というものに対して、
それぞれが向き合うディストピア小説。
何の取り柄もない妹が、足が速く人気者の姉が、
ウソツキの研究者が、地震予知の暴走を止められないプログラマーが、
世界の終わりの向こう側を見ている妊婦が
それぞれ登場し、入れ替わり立ち代わり物語が進行します。
こちらから立ち読みができるので、よかったら。
http://necotoco.com/otopub/3/
それで本題なのですが、このたびツイッターで感想を頂きまして、
たいへんうれしかったので、ブログに残してみようと思ったわけです。
わいわい。
感想をくださったのは壬生キヨムさんと服部匠さん。
本が面白くて、僕も感想を書かせてもらっています。
壬生キヨムさん⇒ http://d.hatena.ne.jp/slymelogue/20141026/1414330446
服部匠さん⇒ http://d.hatena.ne.jp/slymelogue/20141005/1412506835
二方とも、登場人物のかわいさを生かすのがうまい。
僕はそれが全てだと思うんですよね。
登場人物より筆者が前に出てきてしまう小説は好きじゃない。
筆者が見えないくらい、登場人物が生き生きしてる小説が好きです。
(登場人物への)まごころは伝わる、ということだと。
二人は僕にとってそういう文筆家。
誰にもらったどういう感想も嬉しいけど、
特にこの感想は嬉しい。
同人誌「ポエムの墓」(にゃんしーさん/おとそ大学パブリッシング)地震・原発・世界の終わり。そこに絡む性と生、死。リアルな少女と、ポエムを持つ研究者の女性に、ポエムと予知を作った男。興味深かった。
@slymelogue
— 服部匠@C87ありがとうございます! (@tencus) 2015, 1月 4
@tencus 所謂一般文芸を久しぶりに読んだので性的な雰囲気に慣れるのがちょっと時間かかったけど、こういうのは好き。研究者女性の助手である山本さんの告白は大好きだ。僕はあなたというポエムを解析したい。
— 服部匠@C87ありがとうございます! (@tencus) 2015, 1月 4
@tencus 姉妹である彼女たちは性への関心含めてリアルで、隣に居るような気持ちに。心をひっかくようなお話でした。
— 服部匠@C87ありがとうございます! (@tencus) 2015, 1月 4
今日は文フリで買ったものの感想祭ですにゃー。にゃんしーさん(@slymelogue)の『ポエムの墓』を読みました! うおおー! このディストピア感すごく好きです!
— 壬生キヨム (@kiyomumibu) 2014, 9月 23
わたしもどうして書くのか、と考えたときに(こういうことを考えるとき、わたしは机の上でじっと座ってはどうしてもだめで、昔から、自転車に乗っていたり車に乗っていたりするときに考えます。車は、高速道路を走っているときだとなおよし)、わたしは世界を壊したいんだなあと思ったことがあり、
— 壬生キヨム (@kiyomumibu) 2014, 9月 23
そういう意味で、この本はとても、作者なりの世界が終わっていく様子が描かれていてとてもいいなあと思いました。滅びは良い。
— 壬生キヨム (@kiyomumibu) 2014, 9月 23
読み終えた瞬間に夢から覚めたような感覚があってとても良かったです。にゃんしーさんには、大阪文フリを盛り上げるためにたくさんお世話になりました! ありがとうございます!
— 壬生キヨム (@kiyomumibu) 2014, 9月 23
『ポエムの墓』登場人物の入れ替わり立ち代わり関わっていく様子もとても好きです! 登場人物では舞がとてもすき。
— 壬生キヨム (@kiyomumibu) 2014, 9月 23