ばばんばばんばんばんwww

というわけで、ミヒャエル・エンデ「モモ」を読了しましたった。
訳は大島かおり

モモ (岩波少年文庫(127))

モモ (岩波少年文庫(127))



裏に「小学5・6年以上」と書いてあるとおり、
児童文学です。

なので文体が整っていて、まあ読みやすい。
構成もふつう。
取り立てて技巧的な書き方をしてるわけではないし、
びっくりするような展開があるわけではない。
オチの灰色の男たちとの対決も
あっさりと終わってしまう。

ただ、ネタの選び方と世界の作り方が
抜群にうまい。
おいしいところを選んで、丁寧に料理してる感じ。
描かれている美しい世界がすとんと落ちていきます。
すっきりとした読後感。

書く上での武器がある、というのは大事ですね。

教訓的ではあるけど、説教臭くはない。
主張するのではなく、こういうのもあるよ、という感じ。
ただ、バリバリに働いている大人には受け入れがたい内容かもしれませんね。
いつも写真で同じ顔をして上手に笑っているサラリーマンやOLに、
手に取ってみてほしい小説。

あと、最近絵を描いてるんで、
ノリで「モモ」の絵を描いたりました。

なんか、こえーよ。