女子プロ。

プロはプロでも女子プロ野球

エー、最近女子プロ野球にはまってまして!

いやっ今まで相当書いてきてますけども。
連日連日。
元々が野球好きの血に
火がはいっちゃってますからね。

ふらっと試合を見に行った次の日には
なぜかファンクラブ入ってましたからね。
どんだけやねん。


さて、日本の女子野球のレベルというものを
ご存知でない方が多いかと思いますが。

いうたかてすごいよ。

第1回IBAF女子W杯:準優勝
第2回IBAF女子W杯:準優勝
第3回IBAF女子W杯:優勝
第4回IBAF女子W杯:優勝
女子プロ野球は、
兵庫スイングスマイリーズ」と
京都アストドリームス」の
2チームから成るのですが、
それぞれ、IBAF女子日本代表経験者が
相当数いらっしゃいます。
兵庫スイングスマイリーズの代表経験者」

田中碧
田中幸夏
小西美加
厚ヶ瀬美姫
京都アストドリームスの代表経験者」

小久保志乃
碇美穂子
河本悠
宮原臣佳
いってみれば、女子野球としての
世界のてっぺんがここで見られるわけです。
レベル的なことを云えばね。

けど、レベルうんぬんじゃなくて
あんねんな。


野球を始めとしたスポーツノンフィクションのスペシャリスト
山際淳司氏の著に、「イエロー・サブマリン」という本があります。
これは彼にしては珍しく、フィクション小説なのですが。
イエロー・サブマリン (小学館文庫)

イエロー・サブマリン (小学館文庫)


この小説のなかで、
今でもよく覚えてるくだりがあります。

野球の日本代表が、
アメリカ・メジャーリーグMLB)の代表と
日本vsアメリカの試合をしたい!という
申し込みをするわけです。

このへんはとりわけ、当時の世相でしょうね。
アメリカに追いつけ、追い越せでしたから。
アメリカとは当然、今以上に差があって
だからこそ、意識するところもすごくあった!

野茂英雄の渡米により、ようやくその差が縮まったと思われるが、
とにかく。

この申し出に対し、
MLBの答えはこうでした。
3A代表となら、試合をしてもいいよ
3Aというのは、いってみればMLBの2軍です。
こう言われて、日本代表は怒る。
「ナメんじゃないよ」と
そういうことです。

けどね、山際淳司氏自身が、
この後の一連のやりとりで示唆していることだと思うんですが、
(詳細は省きますが)
日本こそ、「ナメんな」と。

MLBも3Aも、同じ「アメリカ代表」だと。
3Aには3Aなりの歴史と誇りがあって、それをもって野球をやっているわけです。
3Aには、「ブッシュリーグ」という別名がありました。
(今でもあるのかな?)
ブッシュとは藪(やぶ)、その名の通り、
ここでしか見られない泥くさいプレーがあるわけです。


女子プロ野球も、同じだと思うんです。

ここでしか見られない「野球」がある。
それを私たちは見に行くわけです。

物差しでは測れないものがあると思うんです。

「ちがう」ということ。
「誰も持ってないものを、そのひとが持っているということ」です。

それがある、ということに気づいたとき、
そこにはただ「好き」という感情があるだけです。