詩のボクシング三重大会に出てきました。

行ってきたよよー。

成績は、初戦を6−1で勝利。
敗者復活戦を4−3で勝利。
2回戦を2−5で敗北。

ベスト8ということになるね。

ミクシィにめっちゃ長文書いたから
それを貼ります。
長いから、たたむねw


いやー、たのしかった!
かしわ手、ばんばん打っちゃうよ!

トーナメント表はこうやね。
(池上さんコピペさせてもらいますm(_ _)m)

1 木村泰祟
2 よもぎ餅子
3 池上宣久
4 八和詩めぐむ
5 きしなかさとこ
6 やまぎり萠
7 にゃんしー
8 アクロニックトゥルーリー
9 かおりん
10イサム
11鈴鹿のジュン
12くんじろう
13のはられんげ
14みおよしき
15CK
16そん

3番枠は本来他の選手だったんですが、欠場したため
池上さんがスライドして入ることに。
「八和詩と池上を戦わせたら面白いんじゃない?」という
楠さんの思いつき。
1回戦から決勝戦レベルのカード実現!(00;

滋賀チャンピオンの木村選手、1番というアンラッキーなカードを引くことに。

かおりんvsイサムも激戦必至です。

欠場者が2名出たため、15,16番枠に、
CKさんとそんさんが繰り上げ登板することになりました。

で、にゃんしーは、前年チャンピオンと戦うことに。
くじ運、最悪・・・。


木村さんは、やはり1番ということでやりにくそうでした。
お笑いなのに、場があったまってないからね。
結果、2−5で敗戦をして、残念な形。

池上vs八和詩戦、名勝負やったね!
池上さんは「缶けり」を選択。
いい作品やねんけど、お客さんが重かったか。
一方の八和詩さん、人形の詩を朗読。
よかった!身体表現含めて、ぐいぐい惹きこまれた!
結果としては4−3で池上さん勝利でしたが、
八和詩さんも打ち上げで「あれは八和詩さんの勝ちだよね」と
話題に上るほど、素晴らしいパフォーマンスでした。

アクロニックトゥルーリーさんとの戦いは、どうしようっかなー、と思って。
けど、誰が相手だろうと、いつも自分がやってる以上のことはできひんし、
それをすべきやと思って、やりました。
あれは、いつもの公園でやってる路上パフォーマンスそのものです。
で、「ぶふっ」と噴出す音を聞いたとき、いけると思った。
「勝てる」ということじゃなくて、「お客さんに楽しんでもろてる」という意味で。
それができたんで、満足す。
勝敗は、6−1で勝てたけど、予選のアクロさんのパフォーマンス含めて
詩人としてのパワーで勝てたとは全然思ってないです。
運とか、巡り合わせやと思います。
すごいと思ってるアクロさんにリングの上で会えたこと、大変嬉しかったです。
ありがとうございました。

かおりんvsイサム戦もよかった。
かおりんさんは予選のテキスト。かたつむりの詩。
かわいらしくって、ほのぼのして、聞いていて幸せな気分になりました。
でも、イサムさんが凄かってん。
そこまで重かった空気を、一気に持ってった。
最初は笑い(というか爆笑!)で、シリアスに落とすねんな。
7−0でイサムさん勝利。
かおりんさんもすげえよかったのに、持ってっちゃった。
すごかったです。

のはられんげvsみおよしき戦、すごかった。
のはらさんのことをレモン君が「知性を感じるホニャララ」と評してましたが
まさにそんな感じ。即興か。出てくる言葉言葉!
面白すぎます!
あしゅりんさんだったか、「新しいラップかと思いました」みたいなこと言ってました。
みおさんは、「詩ボク少女」というシリーズもの。
場内を笑いに巻き込んだんやけど、こうなると勝利はどうなってもおかしくない。
熱狂のなかでは、どっちに転ぶかわからへん。
チャンピオンがここまで3人負けてるので、いやな予感もよぎります。
しかしそこは地力のあるみおさん、5−2で勝利をもぎとっていきました。
でも、のはらさんもすごかったし!

飛び入りのCKvsそん戦は即興対決になりました。
見所のひとつ。
そんさんの河童の即興がよかった。
そんさんが6−1で勝っていきました。


ここで、敗者復活戦。
お客さんによる投票です。
誰がもういっかい見たいか。

上がってきたのは、八和詩さん。
ほかにもよかったひとが多く、票が割れました。
けど、八和詩さんならみんな納得やと思います。

ここで、八和詩さんと戦った池上さんを除く1回戦の勝者7人がくじを引いて、
当たったひとは2回戦進出をかけて八和詩さんと戦わなければなりません。
戦いが1回増えるわけです。もちろん避けたいところ。

くじは「運命の赤い糸」方式です。
7本の赤い糸の一端を1回戦勝者が持ち、
もう一端を八和詩さんが7本のなかから選ぶという
なかなか演出にこった方式。

で、選ばれたのは・・・
にゃんしーでした。

三重の去年チャンピオンにあたり、三重の一昨年チャンピオンにあたり・・・

・・僕は、持ってますね!w

八和詩さんとか強敵、もう絶対当たりたくないとこやし・・・
負けはしたものの、実力、16人選手のなかでトップレベルですよ。
けど、勝ち負けを考えたら当たりたくないとこやけど、
作品をぶつけあうチャンスを与えられた、という意味ではラッキーです。

先攻はにゃんしー。
「everfree」を選択。
これはあんまりやりたない作品でした。
ライブハウスでやる用にラインナップにそろえてる作品で、路上では全然やらんから、
路上をモチーフにした1回戦と違ってどういう心持ちでやっていいか全然わからん。
とにかく「いいパフォーマンスをやろう」とそれだけ思ってやりました。

後攻は八和詩さん。
相手は八和詩さんやけ、負ける公算は相当ある。
どんな作品に負けたか、焼き付けるためにすごい真剣に見てました。
緊張とか、集中とかで、テキストの細かいとこは覚えてへんけど、
やっぱりすごいパフォーマンスやったのは伝わった。
客席で見てたらもっと客観的に見れたんやろうけど、
リング上でしか絶対伝わらないものがもらえたからよかった。
勝敗は、4−3で僅差でにゃんしーが勝てましたが、
打ち上げのときも聞いたけど、どっちが勝っても全然おかしくなかった。
勝敗が決まる瞬間、思ったもんね。
「どっちが勝ってもええわ」て。
そういう戦いができる機会はあんまないから、すごく幸せなことでした。


2回戦以降について書こうか。
2回戦の配置はこう。

1.よもぎ餅子
2.池上宣久
3.やまぎり萠
4.にゃんしー
5.イサム
6.くんじろう
7.みおよしき
8.そん

まず第一ブロックからは池上さんが上がってきました。
5−2で勝利。
選んだ作品は「ストーブのある山小屋で凍死した30の理由」
みたいな感じでした。
このへんは、さすがやね池上さん。
まずベスト4進出です。

にゃんしーの相手は、やまぎり萠さんでした。
先攻がやまぎりさん。
リング上で見てて、勝てへんな、思いました。
馬力が違うねんもん。
俺のパフォーマンスは軽自動車や。
ランエボにどう立ち向かっても勝てんw
正確にいえば、勝つための手法はあったかもしれん。
けど、それでお客さんが許してくれるか?
お客さんは「勝つにゃんしーの姿」を見たいんか?ちがうやろ。
「面白いにゃんしーの姿」やろう。
あと、リング上で、やまぎりさんのパフォーマンス見てて、
「これに恥じない良いパフォーマンスをやったる」と思ってやりました。
愉快な愉快な「年中正月気分」です。
結果は、2−5で負け。でも、すごい清清しかった!
勝ったときに、やまぎりさんがすごい嬉しそうな笑顔になんねん。
それが、よかった。
ここから先は、やまぎりさんに全部たくしました。

で、イサムvsくんじろう戦、すごかった!
なんじゃあこれーw
カオスすぎるわ!
これぞ、「言葉ズーカ」やで!
ヘビー級の打ち合いを見てるかのような、言葉言葉言葉!
コールアンドレスポンス起こるわ、爆笑起こるわ、
ヒートアップしすぎて、両者時間オーバー。
勝ったのはくんじろうさん。
強かったで!
イサムさんももちろん、凄かったす。
こんな試合を見せてくれて、ありがとです。

岐阜チャンプのみおさんに立ち向かうのは、即興プレイヤーそんさん。
みおさんは、「詩ボク少女シリーズ」第二幕。
いよいよ面白い。
そんさんは、1回戦に比べて展開が足りないか。
けど、セミが死んだ瞬間にゴングが「チーン」と鳴るという
奇跡的な瞬間もありましたw
5−2でみおさんが勝ちました。
けど、みおさん相手に2ポイント取ったというのは、可能性やと思ってみていいと思います。
東京大会、がんばってくださいまし。


準決勝。
顔ぶれはこう。

1.池上宣久
2.やまぎり萠
3.くんじろう
4.みおよしき

池上さん、「あ段の詩」を選択。
いわく「やまぎりさんには、先攻で押し切らんと勝てん」とのこと。
確かに・・・
いつもよりパワフルなあ段の詩。場内白熱。
いけたか、いけんのか?!
で、後攻がやまぎりさん。
チョコレートが溶けるのを自分になぞらえて、みたいな・・
うーん、すごいねん。
違う、ねん。
やまぎりさんが5−2で勝利。
仕方ないっす、やまぎりさんは、強すぎます。

くんじろうvsみおよしき戦。
もうこのへんはね、全試合決勝戦レベルやね。
くんじろうさんは、ぶれない。
独特の構成で、独特の声で、独特のリズムを刻む。
ここまで来ると、みんなそれが分かってるから、
安心してゆったりその詩に身体をまかせる。
みおさんは、詩ボク少女の第三弾。
あしゅりんさんだったか、言ってた。
「みおさんは、ザ・ワールドの使い手」
3分間のなかに、ありえへんくらいのボリュームが入ってんねん。
3分以上の時間に感じた、というのは悪い意味でも使われるけど、
みおさんにかんしては至極いい意味で使われる。
特に口調は早いわけではない(むしろゆっくり)なんだけど・・すごいっす。
さらに今回、作中作を盛り込んできました。
作品のなかに、もう1個作品があるのね。
作品のなかに登場する少女が、詩を読むねん。
で、その詩がまた、めっちゃおもろい!
詩ボク少女自体の面白さと、なかに登場する詩の面白さと相まって、すごい。
勝敗は、6−1でくんじろうさんの勝ち。
というかもう、どっちもよかったから。
勝敗とかわかんないす。


で、決勝戦ねー。


やまぎり萠vsくんじろう。

まずは、両者自作の詩を披露しました。
次いで、コミッショナーにお題をもらって即興詩。
やまぎりさんが即興詩で
「わたしは辛いことがいっぱいあるけれど、猫舌ほど辛いものはない」
て言ってた。
言うねんな、笑顔で。
車椅子やし、介添えのひともおってやし、なんやいろいろあるやろけど、
「猫舌がいちばん辛い」て。
やまぎりさんは即興詩が苦手なんか、ゆうたらそこのワンプレイやったけど、
イベント全体を象徴しちゃうくらい、すごいフレーズやったと思う。
で、くんじろうさんがな、自作の詩に、ここにきてキラーコンテンツ持ってきてん。
さすがやな、最後に残してこれるて。
で、即興詩も見事なもんやった。
で、6−1でくんじろう選手優勝でした!
おめでとう!


というわけで、終わったわけですが。

面白かったね。
今まで参加した詩のボクシング、というより
詩のイベントのなかで、ピカイチに面白かった!

近畿・東海の2府6県最強王者決定戦の名に劣らない戦いでした。

どのパフォーマーも凄かったしなー
どのバトルも凄かったしなー
ああ、余韻に浸っちょります。

1個しょーもない自慢していいすか?
詩ボク前夜に、十円玉に「パウル君」と名づけて、
ひとり予想大会してたんですよ。
適当に組み合わせ作って、勝敗をコイントスでつけて。
で、そのときに予想されたチャンピオンは・・・くんじろうさんw
1/16の確率やし、後だしやからえらくもないけど、
(根暗や思っていえんかったw)
ちょっと面白かったですw
でも、そのときの決勝戦の組み合わせはくんじろうvsみおよしき、でした。

あと、いっぱいいろんなひとに会えたのがよかったね!
行きの車のなかでは空弥さんとそんさんと詩ボクトークで盛り上がったし。
帰りはそれに池上さんも加わって盛り上がったし。
あしゅりんさんには、イベントするうえですごい有益な情報もらった。
ももんがさんと初めてお話できた!いえーいv(−−)v
ほかにもねえ・・いろいろ。
何より、アクロさん、八和詩さん、やまぎりさんっていうすごい朗読ボクサーのひとに
リングの上で会えたこと、それがすごい収穫やったね。
でもって、リングの上から、お客さんと会話できたこと、ねー。

しかし、私の詩ボクシーズンはこれにて終わりです。
各地地方大会(特に東京大会!)、全国大会をウォッチしながら
これにて、これにて。

この素敵な経験を今後に生かしていけるよう、精進していこかね!(−v−)


最後に、書き残したこと、思い出したことなどをつらつらと。


・にゃんしーの対戦相手やけど、
 1回戦がアクロさん(去年の三重No.1)。
 敗者復活戦が八和詩さん(去年の三重No.2で、一昨年の三重No.1)。
 2回戦がやまぎりさん(去年の三重ベスト4で、一昨年の三重No.2)。
 去年と一昨年の三重決勝進出者に包囲されるあたり、三重の神様は
 にゃんしーを嫌いとしか思えん!伊勢神宮にいくべきかしら・・。


・そういえば、直前の朗読バーで池上さんと会議して、
 「アクロさんと八和詩さんに即興させたら止められないから、準決勝までに潰せ」
 という作戦を立てたのでした。
 池上さんは初戦で八和詩さんに勝てて、
 にゃんしーは初戦でアクロさんに勝てて、敗者復活戦で八和詩さんに勝てたので
 偶然ながら、作戦完遂ということにはなりました。
 しかしふたりして同じく三重のやまぎりさんにボコられるはめに・・。


・今回は、関西vs東海というトーナメントが組まれたようですね。

 1 木村泰祟 (滋賀)
 2 よもぎ餅子 (三重)
 3 池上宣久 (大阪)
 4 八和詩めぐむ (三重)
 5 きしなかさとこ (京都)
 6 やまぎり萠 (三重)
 7 にゃんしー (大阪)
 8 アクロニックトゥルーリー(三重)
 9 かおりん (大阪)
 10イサム (愛知)
 11鈴鹿のジュン (三重)
 12くんじろう (大阪)
 13のはられんげ (奈良)
 14みおよしき (岐阜)
 15CK (飛び入り)
 16そん (飛び入り)

 これで、ベスト4に残ったのが
 
 1.池上宣久 (大阪)
 2.やまぎり萠 (三重)
 3.くんじろう (大阪)
 4.みおよしき (岐阜)

 やし決勝が、三重vs大阪やから、地域のバランスよかったね。


・イベントのあとに、審査員のひとに聞いたんやけど、
 初戦の相手であるところのアクロさんは、路上パフォーマーでもあるらしい。
 にゃんしーも路上パフォーマンスをしてる身なので、
 奇しくも一番戦いたい相手と戦えたことになります。
 こういう偶然が起こるから、詩ボクは面白いなあと。


・ISAMUさんに、言葉ズーカのチラシをもらったよ。
 9月のやつ、いけたらいきたい。
 オープンマイクもあるから、ステージ共有してお話できるのがええです。
 できたら、オープンマイクも出たいな。


・そういえば、詩ボク三重に出たのは、レモン君が出たからやった。
 やけん一番感謝せんといけんのはレモン君かも。
 あと思い出してみれば、予選にも本選に負けないくらい凄いメンバーいてたよね。
 レモンくん・はゆくん・江藤さんなどなど・・
 そのへんも含めて、いいイベントやった!


・詩ボクもいいけど、年に1回しかないから、別のイベントのことを考えていかんといけん。
 あしゅりんさんと話してたら、いいアイデアがいっぱい沸いてきたから、
 形にしてかんといけん。
 東京はあしゅりんさん他、いいイベントがいっぱいあるし、
 名古屋はISAMUさんががんばってるもんね。
 負けてられんなあと。


・東海のひとらとか、パフォーマンス見る機会ないし、
 逆に東海のひとたちにとっては関西のひとのパフォーマンス見る機会ないし、
 その点ですごい貴重な機会やったよね。
 今まで見たことないひとも出てきたりして。


・くんじろうさんが持ってるナゾの長屋に行かんといけん。


・あとなんかあったかな・・うーん、うーん。
 いろいろあるけど、お留守番してくれてた湯さんに感謝!やね。